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人種差別? ~スペインバスク地方の古豪アスレティクビルバオ~ (後編)

kyonfu1.hatenablog.com

前編を見ていないかたは上記のURLより是非見てください!

 

 前編でアスレティクビルバオの概要を説明しました。後編では私なりの視点で

様々なことを書いていこうと思います。

 

 ビルバオが復活するためのキーマンの一人目は、イニャキ・ウイリアム(24・スペイン代表)である。ウイリアムスはビルバオの新エースとして、リーグ戦4得点を挙げている。

 

 このFWの武器はなんといっても爆発的なスピードだ。そのスピードを生かし相手DFの裏をついて今シーズン何度もゴールを脅かしている。またもうひとつの特徴は、シュートする際のモーションの小ささだ。モーションが小さいため相手DF陣に詰められることなく、強いシュートをうつことができる。あのペップ・グアルディオラ率いるマンチェスター・シティーもねらっている逸材だ。

 

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 2人目はMFダニ・ガルシア(28)だ。今シーズンエイバルからやってきたこの選手は、圧倒的なスタミナとボール奪取能力を武器にビルバオの中盤を引き締めている。5年前わずか30万ユーロだった市場価値は、今や500万ユーロと言われている。

 

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 この他にも下部組織出身のGKウナイシモン(22・元スペインU21代表)、

DFジェライ・アルバレス(23・元スペインU21代表)、MFイニゴ・コルドバ(21・スペインU21代表)、ウナイ・ロペス(23・元スペインU21代表)といった多くの若手有望株を抱えている。自由に補強できないため、下部組織に投資するなど育成を何よりも大切にするという証拠だ。

 

 こうした選手がいれば復活を遂げるのも指揮官エドゥアルド・ベリッソ にとって、

難しいミッションではないはずだ。

 

 ここまでビルバオに在籍している選手について紹介してきた。

 

 ではこのバスクに関係ある選手のみしか在籍できないというクラブ哲学は、人種差別なのか?確かにこのクラブでプレーしたい選手がいても、このクラブでプレーすることはできない。しかし、世界中探してもめったにない地域密着型クラブとしてバスク地方に根付いている。

 

 バスク地方に住んでいる小さなサッカー少年はいつの日か、サンマメスのピッチに立つことを夢見ているだろう。また祖父から孫の世代までアスレティク・ビルバオのサポーターという人たちも少なくないだろう。

 

 たまにはこんな哲学のクラブがあってもいいんじゃあないかと私は思う。寧ろこのようなクラブこそこれからのJリーグや、日本サッカーが見習うべきスタイルなのではないだろうか。