ダニエル・パレホ~レアルカンテラ最高傑作~
伝説のストライカーアルフレッド・ディ・ステファノにレアル下部組織最高傑作と絶賛された選手がいる。その選手の名前はダニエル・パレホ(29)だ。現在バレンシアで司令塔として活躍するパレホだが、実はレアル出身だということを皆さんはご存知だろうか。
レアルで順調にデビューしたものの、トップチームで安定した結果を出すことは難しく、ヘタフェとQPR(イングランド)を経て現在バレンシアでキャプテンマークを任されている。
この選手の長所はなんと言ってもフリーキックの場面で繰り出される、高精度のシュートだ。無回転を蹴ることはあまりないが、彼の右足から放たれるシュートは確実にゴールマウスを捉える。また、コースに蹴り分けてることができるので、相手のキーパーからすると壁を越えてくるか、それとも反対に蹴ってくるか読むのが難しい。フリーキックの上手さは、リーガの中でもメッシ(バルセロナ)やベルディ(レバンテ)に匹敵するものがあるだろう。
フリーキック以外では、スペイン人選手独特の反転やダブルダッチを活かした推進力を持っている。しかしこの選手が並のプレイヤーと異なるところは、視野の広さと正確なパス技術も兼ね備えていることだ。
相手ディフェンダーからすると、パスもドリブルも出来るので選択肢を絞ること後出来ない。これは、中盤でボールを全線に運ぶ際に必要不可欠な能力である。
また非常に体もタフであり、今シーズンもここまでリーグ戦25試合に出場している。ケガも少なく中盤の司令塔かつ心臓として、フル稼働している。
さて現在のパレホであれば、イングランドのビッククラブから声がかかってもおかしくないが、個人的にはこのまま出来るだけバレンシアで活躍してほしい。パレホがメスタージャプレーし続けるならば、確実にバレンシアクラブ史そしてサポーターの記憶に残る選手となるだろう。
今は亡きディ・ステファノに、レアル下部組織出身の名選手ラウールやカシージャスを抑えて最高傑作と歌われただけある名選手への道をこれから進んでほしいと思う。