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マルセロ ~ロベルト・カルロスの後継者として~

ブラジル代表の左サイドバックと言えば誰なのか?フェリペ・ルイスでもなくアレックス・サンドロでもない。マルセロである。

現在30歳のマルセロはブラジルの首都リオデジャネイロに生まれた。小さな頃からフットサルに身を投じた彼はそこで今でも大きな武器となっている、緩急のあるドリブルやテクニックを身につけた。

フルミネンセでトップチームデビューを果たした後、マルセロは世界最高のクラブの一つであるレアル・マドリードに移籍金600万ユーロで移籍した。

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レアル・マドリード在籍当初は守備の不安から主にミットフィルダーとして活躍した。しかし恩師モウリーニョが監督となると、不安の守備を克服し左サイドバックとしての地位を確立した。

モウリーニョが退任する際マルセロはこう言っている。「モウリーニョは偉大な監督であり、レアル・マドリー助けてくれた。彼に最大限の幸福を祈りたい。」

モウリーニョとレアルと言えば喧嘩別れしたイメージがある。しかしマルセロはこれまでのモウリーニョの功績に感謝している。それほど2人の関係は深いものであったのだろう。

さてマルセロはレアル・マドリードプリメーラ・ディビシオン通算320試合に出場している。獲得したタイトルも多くリーガ4回・国王杯3回そしてclを4回制覇している。

 そんなマルセロであるが、2006年にブラジル代表に選出されて以来約60試合セレソンのユニフォームに袖を通している。セレソンの左サイドバックといえば、「悪魔の左足」ことロベルト・カルロスが長年活躍していた。

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 ロベルト・カルロスといえばサッカーファンの誰もが知っている名選手である。攻撃に特化してサイドバックを駆け上がり、強烈な弾丸シュートを放つその姿はまさに悪魔の名にふさわしい。

 ロベルト・カルロスが代表を引退したのは2006年ワールドカップドイツ大会だ。マルセロの代表デビューはワールドカップの後のウエールズとの親善試合である。ロベルトカルロスの後継者としてマルセロが選ばれた瞬間だった。

 ロベルト・カルロスほどのパワーはない。しかし圧倒的なテクニックを生かしサイドから駆け上がる姿は大先輩であるロベルト・カルロスと遜色ないことをブラジル国民に証明した。

 ロベルト・カルロスはマルセロについてこんなことを言っている。「マルセロは世界最高の選手だ。マルセロが私よりうまくないことを願っているよ」ロベルト・カルロス自身もマルセロを自分の後継者として認めたのである。

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 反対にマルセロ自身もロベルト・カルロスについて「今も昔も自分のアイドルはロベルト・カルロスだ。」と述べている。

 2人の世界最高のサイドバックがいたからこそ、セレソンがこれだけ長く強い状態を維持できたのだろう。現在マルセロはレアル退団が囁かれている。しかし彼が抜けてしまうとレアルの攻撃力は半減してしまうことが確実だ。何より監督はあのジダンだ。まだまだレアルでマルセロは生き残れると思う。