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アスレティック・ビルバオ今シーズンの総括 FW編

 ついにシーズンが終了しました。思い返すと今年はコロナウイルスの影響でリーグ戦の日程や国王杯延期など様々な変更がありました。

 肝心のアスレティックはリーグ11位・国王杯決勝進出と素晴らしいとは言えないですが、好感の持てるシーズンだったのではないでしょうか。ガリタノ監督は限られた選手層の中で過密日程を乗り切ったと思います。(リーグ最終戦グラナダに完敗したのは残念ですが…)

 

 さて今回は2019-2020シーズンのアスレティックビルバオの選手について振り返っていこうと思います。文字数が多すぎても読みにくいと思うので、何度かポジション毎に分けて書いていこうと思います。

 

1.まずはフォワード

イニャキ・ウイリアムス(26) ポジション:CF、右ウイング

成績 38試合出場6ゴール2アシスト 

市場価値(transfermarket)4000万ユーロ 平均レーティング(sofascore) 6.83

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Photo by David S. Bustamante/Soccrates/Getty Images

 昨年13ゴールを挙げたイニャキだが今シーズンは沈黙。特にシーズン終了後、引退を表明していたアドゥリスに替わる得点源と期待されていただけに残念。

 彼の場合スピードがあるので、相手のディフェンスラインの裏を突いてゴールキーパーと1対1になるシーンは多くあった。ただ絶望的にシュートが決まらない。枠内に入れようと、置きに行くシュートが多かった印象。

 

 そんなウイリアムスだが得点以外では素晴らしい活躍を披露した。SBとCBの間を狙うことで相手のDFラインをかき乱したり、味方のためにスペースを空ける動きは流石だった。意外とボールを捌くのが上手く、右サイドに流れてきたときはカパやラウールガルシアとパスを交換しながらボールを運んでいた。

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結構私服がいかつい笑  

 今シーズンから第4キャプテンに就任し、26歳という年齢にしてムニアインと共にチームの中心選手となった。ロッカールームで彼はチームをまとめる重要な選手であるし、下部組織所属の若手選手達にとって目標となる存在である。今後もアスレティックの顔としてチームを引っ張ってもらいたい。

 

アシエル・ビジャリブレ(22)

成績 19試合出場3ゴール ポジション:CF

市場価値 320万ユーロ 平均レーティング 6.62

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Photo by David Aliaga/MB Media/Getty Images
 今年トップチームデビューした髭がトレードマークの期待の若手。無人島にいる仙人みたいな容姿をしているが、これでも22歳。将来的に元アトレティコファンフランみたいな風貌になると予想している。笑
 
 エスパニョールとの試合でプリメーラ初得点。途中出場が多いが、CFが出来る貴重な選手としてシーズン後半に重用された。アドゥリスのようにヘディングで点を取るタイプではないが、ペナルティーエリア内で勝負できる選手。特にオフザボールで相手のマークを交わす動きは彼の大きな武器になるだろう。

 

 ゴールシーン以外だと、身体能力が高いわけではないので、ロングボールを収めることはそこまで期待できない。ただパスで味方を活かすことが出来る選手だと思う。

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 ビジャリブレの試合以外のイメージといえばこのトランペット。よく移動中のバスや飛行機・ロッカーの中でチームメイトに披露している。かなり明るい性格なのかな?

 

 筆者の中ではサンセット以上に期待している若手選手なので来シーズンの活躍が楽しみ。現地でもアドゥリスの後継者として期待されているそう。来季結果が出せないとしても、継続して起用してほしい。因みにBチームのビルバオアスレティックでは101試合出場し37ゴールを挙げている。

 

ラウールガルシア(34)

成績 35試合出場15得点1アシスト ポジション:トップ、トップ下

市場価値 600万ユーロ 平均レーティング 7.02

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Photo by David Ramos/Getty Images

 今シーズンのチーム得点王にしてスペイン人得点ランキングではジェラールモレーノに続き第2位。全15ゴールのうち7つはPKからの得点だったが、彼のPK技術には素晴らしいものがあった。

 筆者的今シーズンのMVP候補の1人であり、今季はトップ下・トップ・右サイドと様々なポジションをこなした。アトレティコ時代から続くユーティリティー性は流石の一言。

 

 肉弾戦を得意としており、シュートの際の落ち着きやベテランとは思えない前線でのプレス&体を張ったボールキープは、チームがリードされいる場面で大きな助けとなった。

 2021年に契約切れとなるため来シーズン、継続して活躍しなければそのまま放出される可能性もあるかも…。そんなことにはなって欲しくない。

 

イケル・ムニアイン(27)

成績 31試合出場5ゴール2アシスト ポジション:トップ下、左ウイング

市場価値 1400万ユーロ 平均レーティング 6.91

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Photo by David Ramos/Getty Images

 スサエタに替わりチームの舵取りを任されたムニアインはキャプテンとして、ピッチ並びにロッカールームでチームを牽引した。時には気持ちを込めすぎ、レアルソシエダとのバスクダービーで退場してしまうこともあった。

 しかしチームメイトがゴールを決めた時、真っ先に得点者に駆け寄るのはいつもムニアインだった。そんな気持ちを全面に出すアスレティックの主将に筆者は全幅の信頼を置いている。

 

 ムニアインは昨シーズンよりもよりピッチの中央でプレーすることが多くなった。それに伴い彼のプレースタイルも変化する。中盤の底からサイドに展開しビルドアップを助けることや、相手のバイタルエリアで前を向いてプレーするなど攻撃面で様々なタスクを担った。

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ムニアインの奥様

 奥様モデルでもやっておられるような美しさ。 ご家族4人で仲良く写っている写真もインスタで拝見出来る。それにしても髭がすごい。私的には髭が生える前のムニアインの方が好きだったのですが…。

 

イニゴ・コルドバ(23)

成績 24試合出場1ゴール4アシスト ポジション:左ウイング

市場価値 320万ユーロ 平均レーティング 6.62

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Photo by David S. Bustamante/Soccrates/Getty Images

 序盤はあまり出場機会に恵まれていなかったが、中断期間以降左ウイングのレギュラーに定着した。期待の若手であることは間違いないが、攻撃面で少し物足りなさを感じてしまうところも。

 左サイドバックのユーリがドリブルを仕掛けながら高い位置をとるので、ユーリが上がったスペースを埋めるなど守備は頑張っていた。 

 

 利き足が左利きということもあり、中へ切り込んでシュートすることは少ない。そのため縦へ突破するドリブルとクロスの精度を高めることが飛躍の鍵となる。

 ビルバオの左サイドは来シーズンイニゴ・ビセンテ君が期限付き移籍から戻ってくる可能性が高いので、ポジション争いが激しくなりそう。

 

イバイ・ゴメス(30)

成績:17試合出場0ゴール ポジション:ウイング

市場価値 320万ユーロ 平均レーティング 6.73

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Photo by Quality Sport Images/Getty Images

 自転車が趣味で、奥さんと子供を大切にするイケメン。中断期間以降は全くインパクトがなかった。現地からの情報によると、どうやらコンディション不良だとか。中断期間中もトレーニングしている姿は何度か目撃したがなぜこうなったのか?

 国王杯バルセロナ戦でウイリアムスのヘディングをアシストした場面が、今シーズン最も彼が輝いていた瞬間だった。

 クロスの精度はチームNO1なのでコンディションさえ整えば大きな戦力になるはず。

 契約は2022年まで残っているので、筆者としては来年もチームに残ってくれるとうれしい。

 

2今回はここまで

 各選手かなり簡単に書きました。もし付け加えたい内容がありましたら、コメント欄やtwitterのDMで教えて下さるとうれしいです。

 いつになるか分かりませんがMFとDF編も投稿したいと思います。またララサバルとケナンコドロについては今回書いていないので、どなたか取り上げて頂けると助かります。

 最後まで読んで頂きありがとうございました。いいねやコメントを書いて頂けるとモチベーションになります。

 

 twitterのフォローもお待ちしています。

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 

サンフレチェ広島対ヴィッセル神戸 試合レビュー

 

 今までこのブログではスペインリーグについての記事のみ書いていました。しかし私はJリーグサンフレチェ)の試合もよく観戦に行っています。しばらくコロナウイルスの影響で無観客試合が続くと言われていますが、今回はサンフレチェ広島対ヴィッセル神戸の試合についてレビューしたいと思います。

 

 まずフォーメーションはこちらです。いつも通りどちらのチームも5バックを選択しました。山口蛍が前線に配置されたのは、前線からのボール奪取と広島の左サイドの攻撃を警戒してのことだと思います。

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フォーメーション

 基本的には両チーム同じような並びをしていました。ですので両チームとも相手のビルドアップの際、3CBに対して前線3枚がはめ込む形となります。

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噛み合わせ

1.神戸の攻撃とサンフレチェの守備

 神戸はCB3枚と両SB2人のうち1人が加わり計4人で最終ラインからボールを運びます。中盤のサンペールが時には最終ラインに加わることもありましたが、基本的に彼は最終ラインの1つ前でボールを捌くことが多かったように感じます。イニエスタはかなり自由に動き、最後の崩しの場面に係ることもあれば、ボールをもらいに降りてくることもありました。神戸の攻撃は全てイニエスタを経由することで成り立っていました。

 

 また山口と古橋のトップ下2人はCBとSBの間に隙間があればそのスペースに走り込んだり、イニエスタやドゥグラスと連携出来る位置にポジショニングするなど臨機応変に動いていました。

 

ではこの神戸の動きに対して広島はどのように対応したのでしょうか?

 城福監督は前半20分までは前線からプレスをかけに行き、20分からハーフタイムまでは自陣にリトリートすることで時間帯によってプレス&リトリートを使い分けていました。選手のコンディション面から、1試合を通してプレスをかけることは不可能と判断したのだと思います。

1プレス

 中盤のサンペールがボールを受けた際、広島はマンツーマンのプレスではめに行きます。この時前線だけでなく中盤や両サイドバックも連動することでパスコースを消し、相手のミスを誘います。

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マンツーマン

 ただサンペールも元バルセロナの選手なので、ボールの受け方が非常にうまいです。

特に川辺のプレスが遅れた時、ダンクレーや大崎と斜め縦の関係を作ることで広島のプレスを掻い潜ります。城福監督は川辺のプレスが遅れることも考慮し、川辺に中央のパスコースを消しながらプレスを行わせていました。

 そうすることでサンペールの出せるパスコースはサイドの山口蛍に絞られました。山口蛍は本職が中盤の選手であり、相手を背負うことや、前線でボールを扱うことに慣れていません。マークする佐々木は広島で一番対人守備が強い選手です。結果前半20分まで、山口蛍のところでボールを奪うことが多くなりました。

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広島のプレスを交わされた時の対応

 2.リトリート

 イニエスタが広島のバイタルエリアで自由にボールを持ってしまうと、そこから決定的なチャンスが生まれてしまうので、コンパクトな4-4-1の守備体系でバイタルエリアのスペースを消すようにしていました。後半、攻撃が失敗しボールをロストした瞬間にプレスをかけ、プレスが交わされたらリトリートするように指示が出されていました。(リードしていたため基本的にはリトリートです)

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リトリートの陣形

2.広島の攻撃

 神戸は守備時5-1-3-1のフォーメーションで対応します。そのため広島には2つの攻撃パターンがあります。

 まず1つ目はサンペールの両脇のスペースです。このスペースをペレイラや森島、ヴィエイラ3人が攻略できればよかったのですが、神戸のCB3枚が後方にスペースを空けることをためらわずにスペースを埋めていました。結果上手くサンペールの両脇のスペースを攻略することが出来ませんでした。

 ただCB3枚がかなり前に出るので、川辺が上手く上がってCBの裏のスペースを突くことが散見されました。すごく有効な動きだと思います。

 

 2つ目は左サイドに人数を集めることで、ボールを前に運ぶ(オーバーロード)ことです。広島の攻撃の7割がこのサイドから生まれていました。中央から流れてきた森島と柏・佐々木・川辺を入れた4人が左サイドに集まり、パスを回しながらクロスを狙っていました。この試合は左に人数を集める戦略が成功していました。

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広島の攻撃

3.試合の経過

前半34分にコーナーキックからペレイラのゴールで広島が先制。

後半2分浅野が追加点。川辺が相手DFの股を抜く技ありアシスト。

後半54分神戸が小川、続けて田中を投入。フォーメーションも4-3-3へ。

このフォーメーションチェンジは単純に攻撃的な選手を前に置くためか……

広島は東を投入。ヴィエイラがほとんど攻撃に絡めないことと、東のスピードを活かす狙いがあるか

後半80分ペレイラが本日2ゴール目となる追加点を決める。東がアシスト。

 

4.最後に

 前半柏が負傷したのは痛いが、交代した浅野が守備でも貢献し選手層の厚さを見せつけました。柏の怪我以外は城福監督のプラン通りに試合は進んだと思います。特に守備時にプレスとリトリートを使い分けることで神戸の攻撃を完全にシャットアウトしました。そしてビッグセーブを連発した大迫、中盤で安定したボール回しと効果的な前線への駆け上がりを見せた川辺、2ゴールの活躍を見せたペレイラはこの試合のMVPと言えるでしょう。

 少し心配なのはヴィエイラです。コンディションが上がっていないのか、ボールに触った回数もわずか9回、シュートに絡むことも少なかった印象です。

 これからjリーグも過密日程となりますが、広島の攻撃を司っていた柏の怪我が心配です。控えの浅野や藤井はある程度穴を埋められると思いますが、まだまだ柏のレベルではありません。柏の負傷した穴をどうやって埋めるのかが今後の課題となるでしょう。

 

 

 

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記憶に残る監督たち~パコへメス~

 こんにちは。リーガが再開し、サッカーを観ることに喜びを感じている方も多いいのではないでしょうか。私も久々に試合のレビューを書こうか悩んでいるところです(アスレティックのレビュー書いても需要がない笑)

 

 いきなりですが私はスペインのチームといえば攻撃的で、技術の高さを活かしたサッカーをするというイメージがあります。もちろん全てのチームが同じような攻撃的なサッカーをしているはずがありません。ですがやはり攻撃的でおもしろいサッカーは観ている人々を魅了する力があると思います。今回はその攻撃的なサッカーの代名詞であるパコへメスに焦点を当ててみたいと思います。

 

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La Liga Semartbank footbal match between Rayo Vallecano and Ponferradina at Vallecas Stadium on October 25, 2019 in Madrid, Spain. Photo by Irina

 パコへメスの名はリーガ好きなら知っておられる方が多いと思います。私の彼へのイメージは「4点奪われても5点奪えばいい」・「攻撃的で、美しいフットボールを信奉している」です。みなさんも同じようなイメージを持っていると思います。

 

 そんなパコへメスですが、彼が率いたチームで最も有名なのは2014年~2016年に率いたラージョバジョカーノでしょう。ラージョはスペインの首都マドリードに本拠地を構えレアル・アトレティコ・ヘタフェに次ぐ規模であり、年間予算1000万ユーロほどの弱小クラブです。パコへメスはそのラージョを3シーズンに渡って率い、当時イニエスタやシャビが在籍していたバルセロナとの試合では、ポゼッション率がラージョの方が高いということも少なくありませんでした。

 

フォーメーション

 では簡単に当時のラージョバジョカーノのメンバーを紹介したいと思います。戦術的なことについては、覚えている限りで書いていこうと思います。

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ラージョ2013~2014

 まずフォーメーションですが、パコへメスは基本的に4バック。ただし場合によってはサウールをCBにおろして3バックにするなど、当時のリーガでは革新的な3バックを使用することもありました。中盤はかなり流動的に動くためあまり参考にしない方がよいと思います。攻撃時ディフェンスラインはセンターライン付近に、高い位置にポジショニングします。ボールを奪われると、コンパクトな体系による人口密度の高さを活かし全力で前からプレスをかけてボールを奪い返します。

 

 どんな選手がいた?

 次に選手にフォーカスしたいと思います。このチームの鍵となる人物は100%中盤のトラショーラスです。もちろん若きころのサウール(アトレティコ)やホナタンビエララスパルマスで名を馳せた)といった好選手もいますが、ラージョはトラショーラス抜きに語ることは出来ないと思います。

 

 トラショーラスはバルセロナで言えばシャビと同じ役割を担っていました。それも彼にはイニエスタブスケツのような盟友はおらず、ほぼ1人でラージョのポゼッションを支えたといっても過言ではないでしょう。広い視野と戦術理解度(個人・チームどちらの戦術も)の高さを活かしたプレーはまさに他を圧倒するほどだったと言えます。

 

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Spain - La Liga 123 _ 2017-2018 / "n( Rayo Vallecano de Madrid ) - "nRoberto Trashorras Gayoso

 そのトラショーラスからパスをもらったブエノがテクニックを活かし、前線でラリベイとパスを交換しながら相手の守備陣形を崩します。(ラリベイはフィジカル鬼・多分Jリーグでも活躍していました)

 

 両ウイングにはスピードタイプのラスパングラとリーガでも10本の指に入るほどのテクニックを持つホナタンビエラがいます。縦にも横にも揺さぶることが出来る、非常にバランスの整った選手陣容ではないでしょうか。

 

 トラショーラスが中心となり、サウールやホナタンビエラ・ブエノらが構築する攻撃は1度機能するともう止められません。

 

 ただパコへメスの戦術には大きく分けて2つの欠点がありました。①戦術の浸透に座間がかかる②ショートカウンターやプレスを交わされた時に高確率で失点につながる、というものです。

 

 まず①についてはラージョの予算規模的な問題があります。年間予算が少なく、活躍した選手は常に他のクラブに引き抜かれてしまいます。そうすると毎シーズン1からパコへメスの独特な戦術を選手たちに教えることになります。ラージョがシーズン序盤に降格圏を彷徨うのは恒例となっていました。

 

 そして②です。当時のラージョは、とにかく後方でパスをつないでいる時にミスから失点するという場面が多かったです。またプレスを交わされた時、ディフェンダーの裏にある広大なスペースを使われてしまいます。そのためシーズンを通して失点を繰り返し、2013~2014シーズンはリーガ12位ながら46得点80失点と歴史的な数字を残しています。80失点はなかなか。笑

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 最後に

 年間予算は少なく失点も多いのがパコへメスのラージョでしたが、それでも多くのサポーターを魅了した人物です。 事実2015~2016シーズンに降格争いをしながらも、サポーターからは続投を望む声が多かったようです。(途中で解任されています)

 

 それは彼がどんなに苦しく、どんなに周囲から批判されようとも自分の信念を決して曲げなかったからだと思います。その愚直なまでに一途な姿勢に選手たちが答えようとしたからこそ、あんなにもスペクタクルで、あんなにもリスクのあるフットボールが成立していたのだと思います。

  

 現在パコへメスはスペイン2部リーグで監督をしています。最近彼のチームを観戦する機会がありましたが、現在はかなり現実的なサッカーをしています。笑

何か寂しいものですね……

 

 

 

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