リーガ(スペインリーグ)の前半戦評価 バルサ・レアル・アトレティコ
今年のリーガも前半戦が終わりました。CLのグループステージも終わったいうことで今回は何回かに分けてリーガ上位のチームの前半戦を100点満点で評価していきたいと思います。
(8チームほど書いたら終わりそう笑)
評価基準は、チーム成績・補強効果・年齢のバランスなどで評価したいと思います。(自分なりにですので悪しからず)
1 バルセロナ
点数70
新加入選手
MF デヨング
DF フィリポ
GK ネト
今シーズン、グリーズマンとデヨングに2億ユーロ近く使い理想的な補強を行えたこともあり、前評判も高かったバルセロナ。しかしまだまだグリーズマンがフィットしているとは言えず、微妙なのが現状です。
当たり前なのですがメッシ依存から抜け出すことがなかなか出来ず昨シーズンからの積み上げはそこまで多くはないと思います。
ただデヨングは予想通りの活躍を見せ、中盤に推進力とインテンシティーをもたらしています。将来バルサの絶対的な選手となることは確実ではないかと。
バルサの基本的な攻撃のパターンとして、右サイドはメッシが圧倒的なレギュラーとして君臨していますが、メッシから逆サイドのアルバやグリーズマン にサイドチェンジすることで多くのチャンスを作ります。
その結果バルサの攻撃はほとんど左サイドからになってしまい、右サイドからの攻撃少なくなってしまいます。もう少し右サイドからの攻撃を増やすことができれば、さらに攻撃の厚みは増します。(そのためにはセメドが適切なタイミングで前線に上がり、パスの精度をさらに上げることが必要ですが‥)
ただソシエダ戦で、右インサイドハーフ(ラキティッチ)がメッシのいなくなった裏のスペースを上手くついて前線に抜け出す動きがありました。シンプルですがこの動きは有効なのではないでしょうか。
また監督であるバルベルデはそこまでポゼッションに拘っているように思えません。結果が出ている今は良いかもしれませんが、結果を出せなくなるとバルセロナニスタの解任を叫ぶ声も大きくなるのではないでしょうか。
ただバルベルデの修正能力は世界でもトップクラスだと個人的には思ってます 。(特に前後半のインターバルの際に行うフォーメーション変更が特にすごい!)
そしてバルセロナの世代交代に関してはまずまずだと思います。サイドにはアンス・ファティやカルロスペレス、中盤ではアレニャが確実に進化しています。唯一早急にするべき補強は(みなさんご存じの通り)、スアレスに代わるワールドクラスとなれるFWです。
スアレスも既に32歳となりそろそろパフォーマンスが落ちてくる頃です。スアレスのゴール前での貢献度(動き出し・フィニッシュ)はかなり高いものがありますが、特に守備の面においてはかなりタスクを免除されています。
メッシも守備に戻ることは少ないため、引いたときのバルサの守備は4-4+ゴールキーパーの実質9人になってしまいます。
そのため新しく確保するCFは、グリーズマンに並みにとは言いませんが、ある程度守備の場面でも走れる選手が理想的です。
候補に現在ラウタロ・マルティネス(インテル)やケイン(トッテナム)などが挙げられています。自分としてはラッシュフォード(ユナイテッド)が理想的だと思います。ユナイテッドのの皆さん申し訳ないです笑。
バイエルンにレンタルしているコウチーニョの処遇も含め、来夏移籍市場で大きな動きを見せるのではないでしょうか。
点数80
新加入選手
FW エデン・アザール ルカ・ヨビッチ
DF メンディー
GK クルトワ
1億2000万ユーロという大金で獲得したエデン・アザールがシーズンの序盤コンディション不良からか、本来の力を出せない中で若手のロドリゴやバルベルデが順調に成長を見せています。
個人的前半戦MVPは文句なくベンゼマです。ロナウドに代わる新しい得点源として十二分の活躍を見せています。
戦術的には特に変わったことはしていないと思います。全体のビルドアップはラモスか中盤から降りてきたクロースが行います。特にクロースの正確無比な長短のパスはレアルにとってなくてはならないものです。
そして相手の陣地までボールを運ぶとモドリッチやバルベルデが中央で相手を引き付け、両サイドのウイングにパスを出します。もしサイドで1対1の状況であればドリブルで仕掛けクロスまでもっていきますが、そうでなければ中央から作り直す・中央から崩す・サイドバックのオーバーラップを待つの3つの選択肢から選択します。
今シーズンのベンゼマはクロスに対して点で合わせる技術に成長がみられます。特にサイドにロドリゴやアザールがいる場合、かなり精度の高いクロスがくるため、クロスからベンゼマのヘッドというのか今シーズンのレアルにとって大きな武器となっています。
守備のについては、ボールを失った後すぐさま中盤2枚+前線3枚がプレスをかけることで相手にロングボールを蹴らせ、高さのあるCBが跳ね返したボールをカゼミロが回収するというのがレアルの上手くいっている時の守備です。
上手く守備がはまらないときのほとんどが、前線のプレスをはがされたときだと思います。(まぁはがされてもCB+カゼミロの対人能力がかなり高いのでなんとかなるんですけど笑)
レアルの世代交代に関してはかなり順調です。特に両サイドのロドリゴは仕掛けるタイミング、ヴィニシウスは決定力に関して成長すればワールドクラスになれるだけのポテンシャルがあります。
またバルベルデは今シーズン最も成長した選手です。クラシコでの活躍が記憶に新しいですが、中盤での推進力やインテンシティーの高さは若干21歳にしてレアルの中でもトップクラスです。ゴール前でのアイデア不足は課題ですが今後の成長が楽しみです。(同い年じゃん笑)
点数 50点
新加入選手
FW フェリックス
DF フェリペ ロディ― エルモソ トリッピアー
ヨーロッパで最も有望な選手であるジョアン・フェリックスやワールドカップで目覚ましい活躍を見せたことでも記憶にある、トリッピアーを獲得し大幅な世代交代・選手の入れ替えを行ったアトレティコですが全く結果がでていない状況です。
得点力不足が最大の問題点であるのは誰が見ても明白だと思います。一応チーム得点王のモラタは頑張ってはいますが、決めないといけない状況で外しまくっています。笑
またジエゴコスタ・フェリックスは怪我がちでコンディションが万全とは言えず、冬の移籍市場で必ずフォワードをとりに行くでしょう。(獲得できなかったらヤバイ)
フェリックスの最適なポジションはフォワードなのかそれともサイドなのかを含めて、シメオネ並びに強化部が解決しなければならない問題は山積みです。
アトレティコの基本フォーメーションはご存じの通り4-4-2ですが、フェリックスが一つ下がって4-2-3-1の形をとることもあります。
アトレティコの戦術は守備に重きを置いています。特に前線2人のフォワードが相手SBまでプレスをすることで、サイドで数的有利の状況を作り出しボールを奪います。そしてそこからショートカウンターで一気に相手のゴール前までボールを運ぶのがシメオネの狙いの1つだと思います。
ただ昨シーズンと違うことは、グリーズマンがいなくなったことです。グリーズマンがいなくなったことで、単純に前線のプレス強度が弱まり、縦への推進力も低下しました。
フェリックスが相手ディフェンダーと中盤の間で上手くボールを受け、そこからドリブルで打開する選択肢は有効だと思いますが、それもなかなか点に繋がっていません。
ただアトレティコのすべてが悪いかというとそうでもないと思います。特にサイドバックのロディやトリッピアーは特に攻撃面でよいアクセントになっていると思いますし、センターバックのフェリペも期待以上の活躍を見せてくれています。
もし噂通りカバーニを獲得できたら、優勝戦線とは言いませんが3位以内には必ず入れるのではないかと思います。
最後に
いかがでしたでしょうか。もし気力があればバレンシアやセビージャ・ビルバオ・ソシエダ辺りも書こうと思います。
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